【ゴルフ】アイアンクラブの進化と飛距離!?ストロング化の弊害

ゴルフネタ

皆さんのアイアンは、最新のアイアンでしょうか??それとも数年前のアイアンでしょうか??はたまた10年くらい前のアイアンでしょうか??
ゴルフのアイアンの進化は、ドライバーやパターなどと違って進化の度合いが緩やかです。

今回は、ゴルフクラブで一番使うアイアン(ウェッジも含んだ場合)の選び方や考えを掘り下げていきたいと思います。

スポンサーリンク

【進化】そもそもアイアンの進化は?

アイアンとは、字のごとく「鉄の塊です(現代は金属の塊)」で出来たクラブです。
アイアンの使命は、正確な飛距離を打ち分けることが大事な使命です。
なので、アイアンのロフトは3~4度毎で作られていることが多いのです。
アイアンのロフトが1度で3~4y飛距離差を生むので、3~4度であるということは、9~16y(平均10y前後)程度飛距離の階段が出来る計算になるのです。

よって、アイアン自体の性能というより打ち分けたい飛距離差を重視すれば、アイアンはさほど進化しなくても問題ないのです。
よく「アイアンの最大の役目は飛距離じゃなくて正確性」と言われるのは、この10y前後の打ち分けが好スコアの鍵になるのです。

なので、他のクラブに比べるとアイアンというクラブは、それほど進化をする必要が無かったクラブだったのです。

【廻りのクラブが進化】フェアウェイウッドやユーティリティ

大半のサラリーマンゴルファーでアイアンを毎年買い替えている方は、さすがに少ないのではないでしょうか?
そもそも昨今のアイアンセットは、多くのメーカーが5番アイアンからPWまでの6本セットを支流に販売しています。
憧れのプロスペックも5番アイアンからPWまでが多く、4番や3番アイアンは別売りしているクラブがほとんどだと思います。
ましては、2Iなどは販売すらしていないのが現状です。

ただ、昔は2I~SWまでのフルセットなんてものも多く売られていましたが、ユーティリティやフェアウェイウッドの飛躍的な進化によって、2Iのみならず3Iや4Iまで市場から姿を消しました。

【三浦技研】上級者向けアイアンCBシリーズでさえ

決して上級者ではありませんが、自分が持っている三浦技研CB-1006アイアン(2006年発売)は、2I~P/S(52度)設定がありました。
発売日が2006年発売なので、10年以上前のアイアンになります。
後継のCB-1007、1008(2012年、2016年発売)のアイアンは、3I~PWまでの設定になり、最新モデルTC-101(2020年)のアイアンでは、ついに4I~PWまでの設定になってしまいました。

三浦技研のアイアンは「神の手の三浦」と言われるくらい、精度・管理・打感すべてにおいて神がかっていたアイアンメーカーです。
以前、タイガーウッズのアイアンを削っていた、ゴルフ界のレジェンド的メーカーですら、昨今のゴルフ事情に合わせてアイアンの番手設定を減らしているんです。

【ストロング化】今流行りのストロングロフト

10年近く同じアイアンを使っている方で、「最近、アイアン5I打っても6Iと飛距離変わらないし、飛ばなくなった。」なんて聞いたことありませんか?
10年くらい前の5番アイアンのロフトって25~27度が普通だっとはずです。
その方は、体力低下によるヘッドスピードの低下によって、30度以下のロフトを打ち分けられなくなってきていることが原因です。

そんな時に、たまたま寄ったゴルフショップでアイアンを試打したところ。
5Iが昔のように高さも出るし飛んじゃいました。しかも、飛距離差もバッチ出ています。
こうなったら、まあほとんどのゴルファーは買い替えるでしょうね。店員さんも「最新クラブのほうが合っているから、飛距離が戻ったのでしょう♪」なんてヨイショしてきますよ。

【金属の複合】今のアイアンは鉄の塊ではなくなった

一昔前までは、アイアンの形状によって弾道を上がりやすくしたり、操作性を上げたり、スイートエリアを広くしたりしていました。
それは、鉄という金属からアイアンを作っていたので、形状を工夫することで操作性や弾道を変えていたのです。

しかし、現代のアイアンは「鉄」だけではなく「タングステン」や「樹脂」などを複合的に使ってゴルフクラブを作る技術が確立されたので、「超低重心なアイアン」や「恐ろしいほどスイートエリアが広いアイアン」を作ることが可能にりました。
この技術進化で、アイアンの世界が一変しました。それが、ストロング化です。

【球が上がる】ロフトが立っても球が上がる素材の進化

この複合素材を使用できることによるの変化で、いままで上がらなかった5番アイアンのロフトでも球が上がるようになります。
それだけならいいのですが、ロフトを立てても上がるので4番アイアンのロフトで球が上がれば5番アイアンくらいは飛んでくれます。

それならと、各メーカーは今までの4番アイアンのロフトで5番アイアンの刻印をした複合ヘッドを販売し始めたのです。
そしたら、世のご年配の方々が「俺の飛距離が蘇った!!!!!」と勘違いして売れまくったのです。
中身が4番アイアンなのにね。。。

【弊害】ストロングロフトのしわ寄せ

ストロングロフトが進むことで、おおきな弊害が生まれています。
それは「ウェッジの本数が増える」ということです。
「別にウェッジが増えてもいいじゃん。」って思っている人は、メーカーの販売戦略にハマってますよ。
単品で買うクラブが増えるということは、余計な出費が増えているということですよ。
「46度」なんてウェッジを買う羽目になりますよ。
以前に書いてますが、「46度」はスタンダードロフトのPWですよ。
ストロングロフトのPWの次にスタンダードロフトのPWを入れているのと同じなんですよ。

中には「FWやUTを買うより、ウェッジ買ったほうが安いんじゃ!!」って反論してくる人もいますが、ゴルフはいつから「絶対14本用意しないといけない」とルール改正されたのでしょうか??
別に「ドライバー、3W、UT、5I~PW、52、56、(60)、PT」の12(13)本でも良くないですか??

飛距離が出るクラブ帯をスカスカにして、スタンダードロフトでいいのでは??
これが弱にストロングロフトで設定すると「ドライバー、3W、UT、5I~PW、47、52、56、(60)、PT」で13(14)本でセッティングすることになります。
こんなセッティングしている人多くないですか??
下の番手って飛距離の打ち分けする上で、ロフトの階段を省けないんですよね。

180y以上の±20yはアマチュアにとって誤差の世界ですが、100y以下の±20yは誤差では済みませんよね。
ストロングロフトのアイアンを買うと、打ち分けるためにウェッジが必要になってしまうのです。

【例外】最近のシャフトの進化は目覚ましい

アイアンヘッドの進化によって飛ぶようになったのも事実ですが、シャフトの進化によって飛ぶようになってきました。

昔のアイアンシャフトは、ダイナミックゴールドか日本シャフトのNS950がほとんどのアイアンに使われていました。
カーボンシャフトもありましたが、おじいさんたちが使うシャフト的なポジションでした。

しかし、現代ではダイナミックゴールドを指しているクラブはかなり少なくなってきています。
まあダイナミックゴールドは、120~130gもあるスーパーヘビー級のシャフトですからね。今は100g前後のシャフトのほうがアイアンヘッドとの相性もいいですし。

引用元:フジクラシャフト MCIBLACK

日本シャフトのモータスシリーズは、プロでも人気あるシャフトですし。
最近では、カーボンシャフトも脚光を浴び始めてきています。
近年のアイアンシャフトは、新しい戦国時代に突入していると思います。

【結論・まとめ】ストロングロフトはいらない

販売しているメーカーさんに、正面から喧嘩を売ってしまいますが、自分は「ストロングロフト」は不要だと思っています。
アイアンヘッドの進化によって、スイートエリアの拡大や球の上がりやすさは歓迎しますが、「ストロングロフト化」はいらないです。

素直に飛距離の階段が作れることがアイアンの最大の役目です。
アイアンに飛距離はいりません。アイアンで飛ばしたいなら筋トレしてください。
それか、シャフトで改善するくらいで十分です。
アイアンの飛距離自慢している人に上手い方はほとんどいません。
だって、アイアンの最大の役目をわかっていないのですから。

もし、この記事を読んでくださった方がアイアンの買替を検討しているのなら、素直にスタンダードロフトに近いアイアンを購入されてはいかがでしょうか?
もし、「君のアイアン飛ばないね!!」なんて言われた日には、「いや~、今どきのストロングロフトのアイアンって、野球で言うならプロが金属バット使うようなもんですから」って言ってやってください。

最後に「アイアンの最大の役目は飛距離じゃなくて正確性」です♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました